痛く無い治療を受けたい

治療において痛みを感じるのは、様々な原因がありますが、

主に虫歯治療の時に感じる痛みと歯周病治療の時に感じる痛みが挙げられます。

初めに虫歯の治療の時に感じる痛みについてですが、野澤歯科医院では虫歯の治療で局所麻酔を使用することが殆どです。

局所麻酔がきちんと効いていれば、治療中歯を削ることによる痛みを感じることはほとんどありません。

まず麻酔を最小限のストレスで行うことが必要です。

 

本来は、現在の日本における医療水準から、重症患者の治療を全身麻酔で行うことは充分検討する価値があります。欧米の先進国では、麻酔の選択肢として全身麻酔を普通に考慮します。日本は医療においても先進国ですから、当然可能なのです。

しかし、全身麻酔を行える施設は大学病院など限られていますので、当院でも局所麻酔で治療をするケースが圧倒的に多いです。(開業医で全身麻酔は保険外になります)

 

局所麻酔(麻酔注射)の際、最も重要なことは、当たり前ですが丁寧に注射をすることです。

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当院では麻酔注射を打つ前に、まずその下準備として充分に表面麻酔(麻酔の前の麻酔、注射ではありません)を行います。ここで時間を端折るとだめです。

次に、麻酔薬をゆっくり注射していきます。ゆっくりでなければ駄目です。

麻酔注射を入れる場所も柔らかい場所にしなければいけません。弁慶の泣き所のような硬いところに麻酔すると痛いです。

充分な表面麻酔

充分な注入時間

柔らかい刺入点

単純ですが、これを徹底するだけでほぼストレスのない麻酔が可能です。(例外的な刺入点はありますが)

当院では上記三点を確実に行うことを心がけており、その分多少のお時間が掛かります。

ですので、お急ぎの方や、今まで10~20分単位での治療経験しかない方には向かないかも知れません。麻酔一つでも必要な時間を端折れば痛い注射となります。

次に歯周病の治療の時に感じる痛みについてですが、これは恐らく歯石を取る時の痛みでは無いでしょうか。歯茎が炎症を起こしたまま歯石を取れば痛くて当たり前です。従って痛みの原因を取り除いた上で行えば、これもストレスが相当無くなります。

例えば、ブラッシングをしっかりと行い、プラークコントロールを改善してから行えば、痛みは相当少なくなります。

いきなり歯石を取るのではなく、炎症のない状態が出来てからとれば良いだけです。

「今日1回で歯石取ってもらえますか?」

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良くある話ですが、できるとも、出来ないとも言えません。お口の中の状態次第ですね。プラークコントロールが悪く、歯茎が腫れている状態では難しいと思います。そんな状態で歯石取りをしても血だらけになって痛いだけです。もしもそんな状態で痛まないのであれば、上っ面の歯石を少し取っているだけで、医学的に意味の無い行為です。

どんな治療でも、無理やり行えば痛みも強いですし、丁寧に行えばそんな事も少なくなります。道具の問題ではありません。当院では、可能な限り時間をかけて、痛みが少なくて済むように丁寧に治療をすることを心がけています。