年越し蕎麦

年越し蕎麦。

 

引っ越す前は、○田屋、○科布○、○知屋さんあたりに順繰りで行っておりましたが、今年は何処へ。

引っ越してからは案外見当がつきませんが、聡明な妻に任せておけば大丈夫(仕事以外はホッタラカシ)。

 

今年はどんな年だったでしょうか。

私にとっては実質的に開業1年目でしたので、様々な出来事がありました。

 

まずは1年間で多くの患者さんに御来院頂きました。ご要望、ご希望に充分お応え出来たかどうか甚だ心許ない感じですが、来年以降も全力で診療して参りますので宜しくお願いします。

 

地震。驚愕の被災状況。言葉では表現出来ません。当院には大きな被害は有りませんでしたが、、、、

 

スタッフの退職、新規スタッフの加入。退職2名、休職2名、現在非常勤スタッフ3名。極小規模歯科医院でこの落ち着かない人事状況。休息無し、資金無し、人望無し。3拍子揃うとこんなものか。

 

新規指導。開業1年でやってくる、誰しも経験する厚生局の保険診療に関する指導。非常に緊張しました。

 

平々凡々な歯科医院に生じる出来事は、それでもその他にいろいろ。せいぜいどんなものか想定の範囲と言えばそうですが(地震はちがいます)。しかし、実際にその出来事が目の前にくると、いい年こいてうろたえます。

そういえば帰宅平均時刻(PM11:00)は想定よりも遅かったです。寄り道してないのに、、、、

 

幸い、診療に集中できる環境ですので、診療中が一番余計な事を考えずいられます。

 

結局まだまだ落ち着かない状態ですが、未完成な状態であればあるほどより良く変化できる余地があると思って来年へ。

 

来年こそは反省文では無く、歯科医院のブログらしい内容にしたいと思います。(可能なのか?)

2年目の、、、

随分と更新をサボっているうちに、いつの間にか開設2年目になっていました。

 

多くの方々に支えられてどうにかこうにか。

 

1年目をふりかえると(反省すると)想像していたよりは、自分自身の時間が無かったことに気が付きました。

あれもやりたいこれもやりたいと言った開業前の目標が、案外日常業務に圧迫されて未達成のものばかり。

歯科医師として仕事をして行く為には、自分自身の能力に最新のもっとも安全なコンセンサスに則った技術を常にプラスしていかねばなりません。

しかし、先端であらねばならないが前衛であってはならない。

また、同時に古典も十二分に把握した上で。

患者さんの安全を担保するためには。

最新かつ最も安全なコンセンサス。

現状の日本だけでさがすのは不可能でしょう。

 

その為の研鑽に必要な時間が思うように取れない、学者としての自分の時間を確保するためには、やはり安定した経営基盤と思いますが。。。。

しかし経営基盤を安定させるには自分も含めたスタッフ全員の研鑽が不可欠であり、そうでなければ水準の高い医療技術を提供できない。

それが出来ない医院に医院たる資格など無し。

 

必要最低限の施設基準は医院それぞれにあるでしょう。

コストを担保できないものを切り捨てる姿勢はそれはそれでありでしょうが、この年での開業となると若い頃は見えないものが多少なりとも見えてきて、優柔不断な精神がさらに不安定に、、、

 

「大体、全部滅菌あるいはディスポってこのまま続行して経営は大丈夫なのか。他のやつらだってあんまりやって無いじゃん。滅菌しまくってたら機械ぶっ壊れるぞ。」

逃げ足の速い女神より身近な悪魔のささやきのほうが耳元に近くで言葉を発します。

 

「悪魔よりも綺麗な女神のほうが好きだー。待ってくれー。」

 

やっぱり綺麗な女神がいいですよね。

 

開業初期の難しさは、経営を破綻さすことなく自分を語ることでしょうか。

only when you leave

8月31日で開業以来診療所を支えてくれたスタッフが退職しました。

 

開業以来と言うよりも昨年の夏から開業準備などで一緒に頑張ってくれたスタッフで、尚且つ前の職場でもずっと一緒に仕事をして来た彼女には大変な負担を強いてきました。

経営者として情けない報い方しかできませんでした。

本当に限界まで頑張ってくれた彼女に感謝しています。彼女無くしては今までやってこれませんでした。

 

人事面での弱さは経営の弱さがもろに出てきた結果であろうと思います。開業してまだ1年に満たないのでやむを得ないのでしょうが。

最近ようやくスタッフの補強がすすみ始めたと思えばまさに一歩進んで二歩下がるような感じで。

 

一番問題なのが私自信の経営者としての資質ではないか。

臨床家であると同時に経営者であり、簡単に言えば組織のリーダーであるわけですからそれなりの資質は必要でしょう。

 

決断力に問題があろうと、今まで以上に七難八苦があろうとも気力だけは失わずに全力で頑張ります。

 

夏季休暇

テーマ:

8月12日から8月16日まで夏季休暇を頂きます。

申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。
院内での最近の話題としては

衛生士の加入

口腔内撮影用カメラ導入

以上の2点があげられます。
衛生士の補強で患者さんの衛生管理の更なる向上を目指すことが出来そうです。

口腔内撮影用カメラの導入によって、より客観的な診療記録の保存が可能になりました。記録の累積と分析こそが科学的な態度であろうと考えます。

臨床にどのように反映していけるかは相変わらずの試行錯誤状態ですが、実際に撮影させて頂いた画像の情報量の多さは御覧頂くことで納得して頂けると思います。
尻切れトンボ気味ですが。

すすめパイレーツ

更に迷っています。

 

診療室の中では全力で仕事をしていますが、あいもかわらずこのままで良いのか自問自答の連続でなんとも軟弱な精神に自己嫌悪。

少々のアルコールでほんの一時僅かに薄らぐマイナス思考。

 

スタッフ問題は更に混迷を極め、アーデモナイコーデモナイ状態で。

 

自分自身コンプレックスに悩まない人生でしたが、資産を持つ人に対するそれはここ数年あるかも知れない。

 

自分自身の浅ましい姿だけが鏡に映った様に脳裏に写り、嫌なことだけ精密に思い出す。

 

迷っているのでなく、決断力や判断力の欠如でしょうか。迷うというのは高邁な精神状態でもありそうで、私の場合は違うわけですし。

 

人間40年やっていると40年分の人生が軌跡に残り、その線路は消しようが無く、さりとて今度は前方に敷設済みのそれは無い。

地図はかろうじて自分で描いた稚拙な物が。番地なし、橋なし、道路なしのペラペラの紙が一枚。

いっそ描かれていない河に滑り落ち、そのまま海まで運んでもらおうか。淀みや滝に嵌らなければ、、、、

 

そういう人生を拒んで開業した決心だけは確実にあり、やはり自ら描いた海賊地図の謎解きを継続しましょう。

恋愛小説家は早く廃業して冒険作家の道へ。